健康寿命をのばすために今できること

人間誰しも老化は避けられず、日本人の平均寿命はだんだん延びているとは言え、最長でも百歳前後までにはほぼ全員死亡します。65歳を過ぎれば、老化に伴って動脈硬化、高血圧、心臓病、糖尿病、脂肪肝、骨粗鬆症、肥満、メタボリックシンドローム、フレイル、白内障、認知症、癌など、全身のいろんな病気が次々に発症します。一つ一つの病気を別個に治療していたのでは全くキリがありません。多くの人はいずれ要介護状態となり、介助なしでは自力で食事する事もできなくなり、自分が誰で何をやってきたかも全く分からなくなっている人も少なくありません。いくら長生きできても、そのような要介護状態で長生きするのであれば、楽しい老後とは言えません。

どうせ長生きをするのであれば、死ぬ直前まで元気に社会貢献をして、いろいろな活動にも楽しく参加できる状態をできるだけ長く維持したいものです。そのためには長寿遺伝子をオンにして老化の進行を可能な限り予防する必要があります。

運動、25%カロリー制限、間欠的断食、体重コントロール、血圧コントロール、血糖コントロール、大腸の定期的内視鏡検査など、健康寿命を伸ばすために今できることはいろいろとあります。

ヒトに対する効果が実証された抗老化薬はまだありませんが、メトホルミン、NMN、レスベラトロールなどの薬剤やサプリは、酵母、細菌、植物、動物など地球上のほとんどの生物の寿命を延長して細胞を若返らせる事が最近の多くの実験で実証されてます。ヒトでの治験も進んでます。

老化に伴う一つ一つの病気の治療を行っていてもキリがありません。それら多くの疾患の源流である老化そのものをコントロールしていくという発想が今後は求められると思います。老化・寿命研究は日進月歩の分野で、まずは効果が実証されている今できる事も少なくありません。

ライフスパン、老いなき世界」の著者であるシンクレア博士(ハーバード大学教授)自身が実践していることは以下の通りです。毎日、1gのNMN、1gのレスベラトロール、1gのメトホルミン、推奨量のビタミンD、K2、83mgのアスピリンを摂取する。動物性タンパク質、砂糖、パン、パスタなどをなるべく避け、植物性タンパク質を多く摂取する。間欠的断食(1 日2食、16時間断食)を行う。喫煙をしない。プラスチック、過度の紫外線暴露、X線検査、CTスキャンを避ける。涼しい寝室で寝る。定期的に運動をする。定期的にサウナを利用して、その後に冷水につかる。彼の奥さんも生命科学の研究者で、若い頃は彼の老化研究に反対してよく口論していたそうですが、今では夫の研究について理解を示して、自分でもNMNを内服し始めたそうです。彼の弟や父親も彼と同様の処方薬を内服しているそうです。彼の父親は80歳を超え、元コンピュータ関係の技術者で、一度は定年退職し10年ほど自宅に引きこもってましたが、息子に勧められて、NMN、メトホルミンを内服し始めてから活動的となり、今ではシドニー大学での倫理委員会の仕事を始めて、友人らと世界各地の旅行を楽しむようになり、日常的にブッシュウォーキングなどの運動を行うようになって、現時点で老化に関連する病気は何もなくなり、性格も明るくなり、明らかに若返った感じなんだそうです。

まだまだヒトに対する効果はこのような事例報告のレベルですが、これらの方策の実行で害は特にないと思われ、何もしないよりはよさそうなので、とりあえずダメ元で試してみる価値はあると判断し、できる範囲で実行してます。ただ、現時点で入手可能なNMNサプリはまだ非常に高価なものが多く、シンクレア博士と同じ1日1000mg(125mg x 8カプセル)を摂取し続けるのは難しく、現実的には1日せいぜい1カプセルか2カプセルくらいしか摂取できず、それで効果を期待できるかどうかはよくわかりません。

コメントを残す