天然型プロゲステロン製剤

プロゲステロンの化学構造式

天然型プロゲステロンは、経口投与した場合、肝臓で代謝されその約90%が失活します。そのため、人工的に合成された黄体ホルモン作用を持つホルモン類似物質を治療目的で投与する場合があり、これらの黄体ホルモン類似物質はプロゲスチンと総称されています。黄体ホルモンの内服薬はすべてプロゲスチンです。それに対して、注射薬、腟剤は天然型プロゲステロンでも肝臓での代謝を受けず、子宮に作用できます。注射薬より投与が容易である腟剤外用ゲル剤が我が国でも2014年以降に承認、販売開始され、生殖補助医療(ART)における黄体補充の適応で使用されています。

注射薬
プロゲホルモン 筋注10mg、25mg (持田製薬)
プロゲステロン 筋注25mg、50mg (富士製薬工業)
腟剤
ルティナス 腟錠100mg (フェリング・ファーマ)
ルテウム 腟用坐剤400mg (あすか製薬)
ウトロゲスタン 腟用カプセル200mg (富士製薬工業)
外用ゲル
ワンクリノン 腟用ゲル90mg (メルクバイオファーマ)

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