基礎体温

basal body temperature (BBT)

基礎体温は、0.01℃刻みの婦人体温計で、朝目覚めたときの起床前の舌下で測定した体温で、1日のうち最も低い体温です。

基礎体温表 (二相性)

正常な月経周期がある女性の基礎体温は低温相高温相からなり二相性です。月経の始まりは低温相で、排卵後の黄体から分泌されるプロゲステロンの作用で体温が上昇し高温相となります。高温相の定義は低温相より0.3℃以上の体温の上昇が7日以上継続することです。高温相は11~16日持続します。高温相が10日以下の場合には、黄体機能不全と診断されます。排卵がないと基礎体温は低温相だけとなりこれを一相性といいます。

排卵日の予測として基礎体温を用いた方法では、低温相から高温相へ移行する際の基礎体温の低下(陥落日)、あるいは低温相最終日を用いますが、経腟超音波検査で排卵日を確認すると必ずしもその限りではなく、基礎体温表のみでの排卵日の予測は困難です。従って、排卵日の予測は、基礎体温、経腟超音波検査、頸管粘液所見、尿中LH簡易測定法などにより総合的に検討する必要があります。

参考文献:
1)データから考える不妊症・不育症治療、竹田省ら編、メディカルビュー社、2017
2)生殖医療ポケットマニュアル、吉村泰典監修、医学書院、2014

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