配偶者間人工授精(AIH)

AIH (artificial insemination wit husband’s semen)

配偶者間人工授精(AIH)は、妻の排卵日に合わせて調整した夫の精液を子宮内に注入する治療法で、できるだけ多数の運動精子を卵管内に到達させて受精させることを目的とします。軽度から中等度の男性因子不妊、頸管因子不妊、性交障害、原因不明不妊などに用いられます。女性側の要件としては、①少なくとも一側の卵管に通過性があり、②排卵が存在することが挙げられます。

一般的にAIHで妊娠する症例の約9割が4周期以内に妊娠します。ある一定の治療回数を行って妊娠しない場合は、受精障害や胚分割障害、着床障害など検査できない不妊原因があると考え、生殖補助医療(ART)などの積極的な不妊治療に進むべきと考えられます。

artificial insemination with husband’s semen (AIH)

参考文献:
1)データから考える不妊症・不育症治療、竹田省ら編、メディカルビュー社、2017
2)生殖医療ポケットマニュアル、吉村泰典監修、医学書院、2014

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