生殖補助医療(ART)
ART:assisted reproductive technology 生殖補助医療(ART)とは、卵子を採取する採卵、体腔外での卵子と精子の体外受精・卵細胞質内精子注入法(顕微授精)、培養後の受精卵を子宮内に移植する...
産婦人科診療に関する話題あれこれ
ART:assisted reproductive technology 生殖補助医療(ART)とは、卵子を採取する採卵、体腔外での卵子と精子の体外受精・卵細胞質内精子注入法(顕微授精)、培養後の受精卵を子宮内に移植する...
男女別の不妊原因の頻度(WHO、1996)女性のみ:41%、男性のみ:24%、男女とも:24%、原因不明:11% 不妊原因は女性に多いが、「男性のみ」「男女とも」の合計は48%で、約半数は男性に不妊原因があります。 卵管...
機能性不妊、unexplained infertility 不妊期間が1年以上で、不妊症の一次検査を行っても明らかな異常を認めない場合を原因不明不妊という。原因不明不妊は、一次検査で評価が難しい病態か、検査が不可能な不妊...
妊孕能 fertility 妊孕能とは妊娠する能力を意味する用語である。 女性は年齢とともに卵胞数が減少する。出生時に200万個あった原始卵胞は年齢とともに減少し、思春期には5~10万個となり、35歳以上から減少率は加速...
現在の不妊治療では、体外受精・顕微授精を用いれば、体外での受精をほぼ確実に起こすことができます。しかし、その受精卵を子宮内に胚移植しても妊娠成立しないカップルの不妊原因として、受精卵そのものの妊孕性喪失と子宮因子(着床障...
ゴナドトロピン療法は多胎と卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが高いですが、そのリスクを最小限に抑える方法がFSH低用量漸増法です。FSH製剤を低用量で開始し、原則1週間ごとに診察し、主席卵胞の発育がみられるまで投与量...
OHSS:ovarian hyperstimulation syndrome 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は、主にゴナドトロピン療法後に卵巣の嚢胞性腫大をきたし、全身の毛細血管透過性亢進により血漿成分がサードスペースへ...
クラミジア・トラコマティス(CT)は、眼瞼結膜、尿道、子宮頚管、咽頭などに感染します。性器クラミジア感染症は我が国の性感染症の中で最も患者数が多く、男性では尿道炎と精巣上体炎を引き起こし、女性では子宮頸管炎、子宮付属器(...
不妊症は1つの原因が見つかっても他の原因がないとはいえず、網羅的に検査を勧めていく必要があります。『産婦人科診療ガイドライン・婦人科外来編2020』には比較的簡便な以下の一次検査が示されています。 ①基礎体温測定基礎体温...
高PRL血症 乳汁漏出性無月経 プロラクチン(PRL)は下垂体前葉で分泌されるホルモンの一つで、乳汁分泌作用、性腺抑制作用を持ちます。分娩後、乳児の母乳吸引刺激によりPRLの分泌量が増加し乳汁産生を増加させます。 また、...
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